「鏡の法則」という書籍をご存知ですか。10年以上前に出版されました。
主人公は息子のいじめで悩む主婦です。彼女はコンサルタントから「鏡の法則」というゴールデンルールを教えを受けて実践します。
その結果、息子の悩みを解決し、自身も長年ゆるせなかった父親と劇的な和解をします。
そして、その過程で幸せな人生を実現するための、最も重要な秘訣を手に入れます。
心理学では、人の内面に作用し、全て自分に起こることを現すものが、この鏡の法則にあると言われてます。
引き寄せの法則の定義や考え方と比較すると、共通し納得する部分とそうではない部分があります。
鏡の法則は、自分の人生の心の中を映し出すという法則なので、「自分の人生に起こる問題の原因は、すべて自分自身の中にある」という考え方です。
別名、ミラーの法則とも呼ばれるこの法則。
自分の周りの人達や出来事は、自分を映し出しているという、投影という心理学用語もあるようです。
そしてこの本は「必然の法則」「原因と結果の法則(自己啓発)」が、モデルになっているようで、人生で起こるどんな問題も、何か大切なことを気づかせてくれるために起こるとあります。
全ての原因は100%自分にある?
つまり、偶然起こるのではなく起こるべくして起こるのです。
自分に解決できない問題は決して起こらないのですとあります。
ここは、引き寄せの法則の考え方とも一部同じです。
だだね、自分にとって悪い出来事、例えば病気や事故に関しては、まだどうしても「そうなのね!」と、思えないことがあります。
突然、山からの落石で命を落としたとする。
ここに、どんな原因が自分にあるのか。
誰も予知出来ないことも、全て自分に原因があるのか。
あるとしたらそれは自分ではなく、その山の管理担当者に原因があるのではないか、その山とも担当者と繋がりなどない自分に、どう原因があると繋げるのか。
病気もそうです。
不摂生が原因だったり遺伝的要因が強かったり、自己管理で防げる病気なら、原因を自分に当てはめることは出来ます。
しかし、検査して問題ないと医師から言われたら、それで普通は納得する。
それなのに、数週間後、数ヶ月後、命に関わる病気だったと言われたら、原因はその時の医師との巡り会いなのか?
このどこに、自分に原因があるというのか。
把握出来ないもっと深い部分からの繋がりで、「運」としてしょうがなく受け入れていると思うのです。
変えられるのは自分だけという事実
冒頭のように、鏡の法則は、私たちの人生の心の中を映し出すという法則なので、「自分の人生に起こる問題の原因は、すべて自分自身の中にある」という考え方。
例えば、鏡を見た時に髪が乱れていたとします。でも、鏡の中 に手を突っ込んで髪を直すことはできません。
髪を直すには、自分自身の髪に手をやる必要があります。
しかし、実際は鏡の中の髪を直そうと頑張る人が多いのです。
人間関係の悩みは尽きませんが、殆どの人はその相手をどうにか改善しようとしてしまいます。
自分の人生の出来事や出会う人達は、自分を映し出している鏡です。
ここは、類は友を呼ぶ考え方や、自分にしか作用しない引き寄せと同じ。
人は変えられない自分を変えるしかない、という考え方も同じです。
鏡の中を直したければ自分を変える。
相手を直したかったら、自分自身を見つめ直すということで、問題を改善させる鏡の法則。
また、鏡の法則とは、宇宙全体を支配している法則であり、「自分が他者に対しておこなった思考や行動は、必ず自分自身に返ってくる」という法則です。
この世界は、鏡のような構造
あなたが他人に行ったことは、全て、その人から、もしくは他の人から、そっくりそのまま自分自身に返ってきます。
また、あなたの心の中、内面世界で起こったことは、遅かれ早かれあなたの周囲に現実化してきます。
鏡の法則は、まさにこの人間世界は、自分自身を映す鏡であることを気付かせてくれる法則です。
他にも色々な言い方があるようです。
例えば、原因と結果の法則、因果の法則、因果応報、与えたら与えられる、蒔いた種は刈り取らなければならない。
色んな言い方をされますが、実際は全て同じ法則です。
どんなに時代が移り変わっても、変わらない普遍の法則に、さまざまな幸の根本があるようです。